子育てのピンチ・・・その二
娘が寝た後、私はキッチンの調味料を高い場所に移動しました。これで一件落着のはずでした。
次の朝。機嫌よく起きてきた娘は、いそいそと調味料の棚に向かいました。扉を開けて中が空っぽと分かった娘は、黙って洗面所に行き、洗面台の扉を開けました。そこにはシャンプー、化粧水のびん、コロンなどの容器が・・・。ガラスびんもありました。
娘は目を輝かせながら迷わずびんをつかむと上下に振ります。「あー危ない、やめてー!!」娘は真剣な顔で、しつこく、しつこく容器をふります。取り上げるとひっくり返って泣きました。
「つらい」と思った日でした。雑巾がけで手はガサガサ、体はクタクタ、髪はぼさぼさです。部屋中の高いところに様々なびんが乗っかり、ごま油と洗剤の入り混じった匂いが部屋に充満し、きちんとした部屋とは程遠い状態です。そして「もしかしてほかの子とどこか違うのかな・・・」そんな考えも頭をよぎり、不安でたまらなくなりました。
「なぜこんなことをするんでしょうか?一体何のために?」子育て相談員さんは「小さい子はそういうことをします。でも今のうちだけですよ。」と慰めてくれます。ママ友は「好奇心旺盛なのね」、実家は「お姉ちゃんもそんなことやってたね。」
でも「なぜ?何のために?」という疑問には答えが見つからないままでした。