“おやつのじかん”
教室では子どもたちの“おやつのじかん”を設けています。ビスケット2枚の場合もありますし、ホットケーキを焼いてアツアツのうちに頂くこともあります。
はじめのうちは、「みんな仲良く兄弟のようにテーブルを囲めたらいいな。」と始めたのですが、このみんなで“おやつ”の中に、たくさんの大切なことが含まれているのに気づきました。
さっきまで活動していた教具を片づけること、手をきれいに洗うこと、お友達の数と椅子の数が合うか確認すること、お皿を一枚ずつ取ること、おやつが配られるのを待つこと、みんなでそろって「頂きます。」すること…。
子どもたちは、「待っててね。」に対して驚くほどの真剣さで、おやつのトングを見て待ちます。3~4人に配るのですから短い時間なのですが、幼児にとっては大変な集中力です。「1,2,3…」と数える子もいますし、「こっちが多い!」言って頭の中で数を巡らせる子もいます。
“数えること”や“待つこと”さらには、おやつを落っことしたお友だちに「どうぞ。」と分ける“思いやり”など、小さな子どもの社会として成長を見ることができます。
みんな揃って「いただきます!」が出来たとき、子どもたちはニコニコ笑顔で食べ始めます。みんなで同時に何かをすることが、こんなに簡単で、楽しく幸せなのだと、私は“おやつのじかん”にいつも感じています。