ころがすキャッチボール「子どもとたのしむ101のあそび」より
娘が小さいころ、おうち遊びのとき何度も助けてもらった本があります。「子どもとたのしむ101のあそび」(編・著/童話館出版編集部 イラスト/長谷 康)です。 いま改めて開いて、勉強になることばかりです。
本のはじめには「子どもとあそぶに際し、こどもにあそびをおしつけない、結果よりも経過を大切にする、」とメッセージがあります。モンテッソーリ教育の紹介のしかたにとても近いです。
本に書かれていた遊びを少しふくらませて紹介します。ボールが一個あれば簡単にできる遊びです。素晴らしいことに、1歳から90歳までハンデなく楽しめます。
★用意するもの ボール一個
★あそびかた
☆1才~
子どもの正面にゆっくりと転がしましょう。受け取れたら子どもに返球してもらいます。慣れてきたら、子どもの体から少し離れたところにゆっくり転がします。「きゃっきゃ!」声に出して喜ぶでしょう。楽しいやり取りの遊びです。
☆ 3才ごろ~
はじめは体の正面に転がします。慣れてきたら部屋の隅に転がしたり、スピードを変えて、変化をつけます。子どもが同様に考えて返球してくれば遊びは深まります。
数えられる子は、「1,2,3…」と数えたり、連続で何回キャッチボールができるかなど、複雑にしても楽しいです。
お部屋でキャッチボールをすると、どうしても物が倒れますし、こわれますよね。そこで「ころがす」ルールであそびます。4才くらいならそれが決まりと分かって遊べます。
元気な子なら、遊ぶうちに興奮してボールを投げてしまうこともあるでしょう。それは子どもが考えるチャンスです。「部屋の中ではころがすルールなのよ。部屋のものが壊れないようにね。」と伝えます。伝わらなければまたの機会に伝えます。
兄弟の顔に当たって、泣かせてしまうことがあるかもしれません。「大丈夫?こんどはゆっくり転がそうね。」こうした予測外の脱線が、遊びを豊かにするのでしょうね。“結果よりも経過を大切に”、子育てを楽しみたいです。