子どももコロナが不安です。話し合いましょう。
いかがお過ごしでしょうか。せっかくの大型連休なのに、外出をたくさん我慢しておられると思います。でも、いまの我慢が、医療関係者や、高齢者などのたくさんの人を支えています。「よく頑張ってるね!」と、家族と自分をほめてあげてください。
一方で、小さな子どもたちはきっと不安を感じているでしょう。テレビをつけるといつも深刻なニュースばかりです。「コロナってなに?かかるとどうなるの?」
カナダの子ども番組で、子どもたちがジャスティン・トルドー首相に直接、「新型コロナウィルス」の質問をする番組がありました。
子どもの質問は、「学校にいつ戻れますか?」「お医者さんたちを、どう応援したらいいですか?」そして、「お父さんやお母さんが感染して病院に行ってしまうと、一緒にいられなくなるの?」などでした。
両親のどちらかが感染して、重症化して入院してしまったら…。想像力の豊かな賢い子どもには、とても不安なことだと思います。トルドー首相は、「よくわかるよ、とってもこわいよね。」そして「カナダでは、みな互いを頼りにしている。みんな一緒、乗り切れるよ。」と話しました。笑顔で、子どもに分かるやさしい言葉で。
その後、医師でもあるテレサ・タム公衆衛生長官は、「まず、両親に不安を伝えてね。そして感染したらどうすればよいか、両親と計画を立てておくと良いわね。」と言いました。助けてくれる人や団体の連絡先を書き留めたり、あらかじめ相談しておくと良いとアドバイスしました。不安に向き合い、何をすれば良いか話すことは、とても大切だと思います。
私も娘とさっそく、「お母さんが感染したらね…。」と、話すつもりです。そんなことを思いながらテレビをつけると、日本のニュースは、大人がみんなマスクをして、笑顔が見えなくなったな、と思いました。