URAWA MONTESSORI EDUCATION 子供が世界を広げる瞬間 モンテッソーリの子育て 浦和教室

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“感じる”ことは“考える”前にある

このところ、“外遊び”も大切にしたい、と感じるよ うになりました。

室内で秩序だった学びをすることと、屋外で力いっぱい遊ぶことは、大人から見ると全然違うけれど、子どもにとっては同じ“遊び”なのだと思います。

モンテッソーリの感覚教育は、一つの活動のなかで五感のうち、一つだけの感覚を刺激します。そして繊細なニュアンスの違いが分かる子どもに育てます。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などのなかから、一つの刺激に注目して“洗練”させるのです。

感覚を複合的に使うと注意力が散漫になるから、不要な刺激を減らして、目の前の活動に集中します。その結果、活動の繰り返しが起りやすく、上達が早い気がします。この方法は分かりやすい、数値化しやすい、“認知能力的”な発達につながります。でも幼児期には“非認知的”な能力を伸ばす事がとても大切と言われています。

先日公園で虫取りをする子どもに出会いました。草むらをよく見て、あみをさっとふせます 。動くと逃げられるので足音を忍ばせ、そっと動きます。虫は風が強いと飛んでしまうし、友だちと話していると見失います。ただ見ているととても平和な時間ですが、子どもの 頭の中ではすごく複雑な処理が行われていると思いました 。

屋外はつねに変化する刺激に溢れています。光、音、風、水、人…。五感をフルに使いながら、さまざまな刺激を整理する力が養われ、こうした経験が「生きる力」や“非認知的”な能力を育てるのだと思います。

“感じる”ことは、“考える”前におこります。ということは、受け取った刺激がその人の生き方の基礎として毎日蓄積され、考える力を作るのでしょう。子どもたちには、色んな場所で色んな刺激を受け、多くの人と出会い、影響を受けながら、 豊かな人生を形作ってほしいです。