URAWA MONTESSORI EDUCATION 子供が世界を広げる瞬間 モンテッソーリの子育て 浦和教室

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教室のえほん箱

教室では、子どもたちの活動の終わりにみんなで集まって絵本を読みます。大人が一方的に子どもに聞かせるのではなく、文字が読める子もまだの子も、文字を追い文脈を理解して、一つの絵本を一緒に「読む」のです。

私は絵本を通して、日常会話以外のさまざまな「ことば」や「表現」に触れてほしいと思っています。短文ではなく長い話を「聞く」ときに向ける「注意」は、集中力を伸ばしてくれるでしょうし、相手の話を受けとめる姿勢は、自分の心にも真摯に向き合う「自己肯定感」を生むと言われます。そんなことを考えながら、レッスンのたび一冊、一緒に読むことにしています。

小さな教室なので多いときは3人に、少ない時はひとりのお子さんと。活動のテーブルとは別の場所に椅子を並べて「絵本を読もうね」と言うと、みんなニコニコで来てくれます。

ここで教室で読んでいる絵本をご紹介します。

  
小西 英子(著)「おべんとう」 福音館書店

とても美味しそうな絵本です。真っ白なお弁当箱に、子どもの大好きなおかずが一つずつ丁寧に詰められていきます。小西 英子さんの絵本では「カレーライス」も大人気です。

モーリス・センダック (著) じんぐう てるお (翻訳)「かいじゅうたちのいるところ」冨山房

いたずらをして一人お部屋に入れられたマックスの、空想のような、夢のようなファンタジーの世界です。あけ移しのお豆や、ひも通しのビーズを、豪快に「ジャー」っとしてしまう元気な男子に読むと、みんな身に覚えがあるような、人ごとではないぞという顔をして聞き入ります。


小森 厚 (著), 薮内 正幸 (イラスト)「どうぶつのおかあさん 」 福音館書店

動物のお母さんが子どもを運ぶ様子を、リアルな絵で淡々と表現しています。絵本を見ながら2歳前の小さなお子さんがママの抱っこひものことを教えてくれたり、またタイミングよくお迎えに来られたママに抱きつく様子に、子どもの柔らかな気持ちを感じながら読んでいます。